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1月10日
出発しようと思っていた時間に起きた。10分で支度をして家を出た。起きてから今までのことを思い出そうとしているのは家を出て自転車をこいでいるときで、数分前のことが思い出せなかった。晴れていて空気が冷たかった。手袋は忘れてきた。財布は持ってきた。ようやく目が覚めてきたような気がした。実際はまだ眠っていた。片側二車線の国道を渡ってゆるい坂道を上った先にある公園の脇に捨てられている軽自動車のフロントガラスに霜がおりているのを見て、どこに行こうとしていたのかわからなくなった。こっちに来てはいけないような気がした。この先の踏切を越えていこうとしているらしいのだけど、その踏切は駅から随分離れていて、だからといって、駅に行こうとしていたのかどうかもわからず、何もわからず、とにかくペダルを踏み続けた。今日は