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4月15日
行き止まりの集落から一つ戻った集落を撮影をしている最中に薄い雲が広がりはじめた。なんとなく気に入らないけど、絞りでいうと一段も変わらないくらいの変化だし、影もまだ出ているから、仕方なくという感じで撮影を続けた。撮影を終えて車の通る道を歩いていると、上からがさがさっと音がして前方にサルが飛び降りてきた。口に何かを咥えている。結構な高さから飛び降りてきたサルの手足がコンクリートの地面に着地する、そのときに出た、思っていたよりも大きな音に獣の生々しさを感じて、おおーと少しびびっている間に、サルはとまらずにそのまま道を横切ってさらに下の道に飛び降りて、そこも結構な高さ、人が飛び降りたら捻挫しそうなくらいの高さを軽々と飛び降りて、そしてやっぱりまた地面に手足がつく音が鈍く聞こえて、獣！ と思っている間にさらにガードレールの下をくぐって斜面の下に消えてしまった。下の道に下りて斜面をのぞき込むとサルの鳴き声が聞こえた。別のサルかもしれないと思って、斜面をのぞき込みながら歩いているとサルが二匹見えた。そのうちの一匹が立ち止まってこちらに歯をむき出してほえてきた。サルにバカにされたままだとこの集落の人たちが後々困ることになるかもしれないと思って、ばさっと勢いよく両手を