Shin Yamagata

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1月11日
細い道の下には小川が流れていて、その小川の表面が凍っていた。足元には手頃な大きさの石がたくさん転がっている。石を掴んで川に投げた。石は白い痕を残して氷の上を滑った。氷は思った以上に分厚かった。水が流れているところと氷の境目を狙って石を投げる。石は氷に穴を開けて川に沈んだ。氷に穴が開くと同時に氷の下に空気が入り込んだ。その空気が形を変えながら移動していく。空気はあるところで動かなくなった。どんどん石を投げて空気の量を増やしていく。そしてその空気が溜まったところををめがけて石を投げた。穴が空いた。空気が抜けた。空気が抜けない方がおもしろかったと抜けてから後悔する。また別の場所に石を投げる。