Shin Yamagata

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白いのも赤いのも、もう随分と梅の花が咲きそろってきていて、歩いているとそれらの白や赤がチラチラと、その向こう側に見えている空の青い色や他の木々の緑色、あるいは茶色っぽい何かを背景に、チラチラと、もしくは、そのチラチラの、向こう側に透けて見えている空の青い色や他の木々の緑色、あるいは茶色っぽい何かが、チラチラと、歩みを進めることによって意識は梅の幹や枝のゴツゴツとした表面へ、そしてやわらかそうな花のおしべやめしべへと移り変わり、さらに視覚から嗅覚へと意識が引っぱられていく、こういう季節になったのだと思った。