今日は曇っていた。いよいよ梅雨が近いのかと思うと、どうしてあの晴れた日に写真を撮らなかったのだろうかと悔やまれてくる。曇っているせいなのか、なんなのか、今日は写真を見に来てくれる人も少なくて、合間に金村さんの「漸進快楽写真家」という本を読んでいた。それでも来てくれた人とはなるべくお話しようと思って、色んな話をしたりもしていた。昔、民俗学をやっていたという人も来て、僕の写真に写っているあれやこれやについての話を聞いたり、最近写真集(http://www.amazon.co.jp/%E5%9C%A8%E6%89%80-%E8%97%A4%E7%94%B0-%E6%BA%80/dp/4887731108/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1276002347&sr=1-1)を出版した藤田満さん(http://www.bunyu-sha.jp/kiryo/fujita_itiran.html)が来てくれて、地形図(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E5%BD%A2%E5%9B%B3)や地勢図(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E5%8B%A2%E5%9B%B3)の話を写真を見ながら話してくれたりして、楽しく過ごせた。
最後まで自分でコントロールするっていう意思の放棄。
写真に思ったことなんて写らないから、何も思わない方がいい。
写っているだけで写真は面白いし、それ以外に何が必要だろう?
あるときからセンスはすごく邪魔になるし、センスなんて捨てなければいけない日がくる。
共通言語をマスターしながら、最終的には共通言語を廃棄すること。
写真のセレクトに客観的な基準なんかない。
シャッター音を聞きたいために無意味にシャッターを押したくなる。
邪魔だからといって目の前の木を黒澤明みたいにきってしまうわけにはいかない。
「私」の意識を超えたものが「私」の写真に写っているという素朴な興奮。
「私」ではなくカメラが決定した。
理解という中枢機能なしでものを見る。
漸進快楽写真家 (インディペンデントな仕事と生き方の発見ノート―YOU GOTTA BE Series)
- 作者: 金村修,森脇和則
- 出版社/メーカー: 同友館
- 発売日: 2009/05/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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