Shin Yamagata

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2月26日




茶店でときどき見かける保険を売りつける人と売られる人の現場を今日も見ることになるのだが、あの売る人独特の言い回しというか態度というのか、あのようなものに触れてしまったことの気まずさが体に纏わりつき、カフカの犬の話が頭に入ってこない。保険という制度はいつからあるのだろうか。わたしは何も知らない。保険がなかった時代、保険にかわる別の知恵が人間にはあったのか、あるいは保険なんて今でも必要のないものなのか。彼は保険を売りつける人に聞いた。「この保険を売ってあなたはいくらもらえるのですか?」「生きていくだけで精一杯の金額ですよ。」