Shin Yamagata

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11月24日
昨日はビルの二十五階から海を眺めた。横浜ベイブリッジが見えてその向こうに房総半島まで見渡せた。東京スカイツリーも見えたらしいが、わたしは見ていない。今日は船の上からレインボーブリッジを見上げ、赤くなった空にシルエットとなって浮かぶ富士山を見た。誰かが「富士山!」と言ったから富士山が見えた。東京から見る富士山は思っている以上にいつでも大きく見える。今日もびっくりするくらい大きく見えている。だけど広角レンズで撮影するとほんの豆粒くらいにしか写っていない。うっかりすると気付かないくらいの大きさだ。目ではあんなに巨大に見えているのに写真になるととてつもなく小さく写る。そのギャップにいつも驚かされる。ここで立ち止まり、なぜそのようなことになるのかと考えなければならない。レンズをズームして、わあ、富士山が大きく撮れました、ではいけない。しかし、人間はともかく、機械の方は日々ますます発達していくのだから仕方がないともいえる。人間が立ち止まっていた場所はこれからも減っていく。