Shin Yamagata

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8月10日
雲が多いけれど天気予報を信じて出発した。今日は少し気温が低い。峠を越えてしばらくは川沿いを下っていく。ときどき川面が見える。青白く濁っている。十津川村の道の駅に着く頃にはすっかり晴れて気温も高くなって冷えていた体もすぐにあつくなった。道の駅のWi-Fiを拾って気象衛星の画像を見る。紀伊半島が雲のない地帯に入っている。道の駅から近い武蔵の集落に上っていく。人に会うことはまずないだろうとマスクはつけずに三脚を担いだのだけど、すぐ先におじさん二人が家の横で話していた。そちらへは向かわず脇にそれて撮影していると、こちらに気付いたおじさんが遠くから話しかけてきた。30メートルくらいは離れている。何を撮っているのかと聞いてきたから、おじさんの背後にある石垣を指さして、その石垣とか、と答えたのだけど本当は手前の畑も横の家も反対の八重桜の木も全部入っている。ほんだらわしはじゃまやなー、とおじさんがどけてくれた。シャッターを押して来た道を見ると道の上に松の枝が張りだしている。松は写真になるとおもしろく写ってしまうということがわかっているからつい撮ってしまうのだけど、やっぱりそっちにカメラを向けることにして