2013-10-28 9月9日 駅前の喫茶店は思った以上に混んでいる。喫煙席しか空いていないから喫煙席に座る。「東京プリズン」をめくる。時計は午後6時を少しまわった。隣に座っていた仕事帰り風の二人の女は気がつけばたばこを吸っているおじさんに変わっている。「東京プリズン」をこのまま読むかどうか迷いはじめる。空き始めた店内のテーブルと椅子を布巾を使い分けて拭いている店員の手の動きを眺める。いつものバイトの女の子だ。外はもう暗い。