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4月21日
電車を降りて村営バスに乗り換える。出発間際にツアーの団体客がどっとバスに乗り込んでくる。運転手は「あと13人乗れます」と、ガイドの人に伝えている。隣に座ったおばさんが手にしているパンフレットから、上流のダム関連のツアーだということがわかる。テレビ局の人なのか、ただの記録なのか、バスに乗り込む人たちにカメラを向けている人のレンズがこちらにも向いている。なんとなく体を傾けてレンズが見えない位置まで体をずらす。バスが出発しても車内は静かだ。お互い知り合いというわけではないらしい。車内を緊張感でぱんぱんに膨らませたバスは川沿いを上流へと向かっていく。